Maringo mam のハッピー胎教 & 育児メソッド

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【妊娠・出産に関するハイリスクの一つ、《前置胎盤》について知っておこう】

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みなさん、おはこんばんにちは! 今日も元気なMaringo Mamです!

今回は、【前置胎盤】についてのお話。『ん? なんだ、ソレ???』という反応が多数なような・・・

妊娠・出産には様々なリスクを伴いますが、「前置胎盤」もそのうちの一つです。さらには、ハイリスクになる可能性が高い前置胎盤。妊婦さんは事前に知っておいて損はない「前置胎盤」。理解を少しでも深めておきましょう。

 

 

【前置胎盤】って?

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出典:ニンアカ

なんらかの理由により、胎盤が正常よりも下方向に位置すること。上図のように、子宮口の一部または全部を覆っている状態を指します。

【前置胎盤】各種

前置胎盤は、胎盤が子宮口を塞ぐ程度によって、3種類に分けられます。

全前置胎盤

胎盤が子宮口のほぼ全体を塞いでいる状態

 

部分前置胎盤

子宮口一部を塞いでいる状態

 

辺縁前置胎盤

子宮口の端と胎盤の端の距離がほぼ0cmまで迫っている状態

 

 

【前置胎盤】の原因

前置胎盤の発生する原因については残念ながら不明点が多く、いまなお研究が続けられています。

《確定的ではないが、以下前置胎盤の原因になりうる事象》

・子宮内膜の感染症や傷がある場合
・喫煙の影響
・高齢妊娠
・多胎妊娠
・胎盤の形態の異常

 

通常、受精卵は子宮口とは反対側、つまり子宮の奥(上部)に着床します。

胎盤が形成されるのは着床した部位になるので、何らかの問題で子宮口に近い場所に着床してしまうと、そこに胎盤が出来てしまいます

これが前置胎盤といわれるものです。

 

【症状】

【腹痛を伴わない突然の出血】【内診時の大量出血】など。

出血は、最初少量であることが多いのですが、何度も繰り返したり、長く続いたりします。基本的に痛みはないです。

だが、【注意点】

出血はあるものの、痛みはないので軽く見られがちですが、この出血には注意を払う必要アリ。

症状があらわれるのは、多くが妊娠28週以降。その頃に普段と違う不正出血があれば、すぐに産婦人科を受診しましょう

 

【前置胎盤】になりやすいあなたは・・・

 

・人工妊娠中絶手術を受けたことのある
・流産の経験のある
・帝王切開での出産をしたことのある
・双子や三つ子などの多胎妊娠
・高齢で妊娠をする
・喫煙をしている 

これらに当てはまる人は、比較的に前置胎盤になりやすいといわれています。

 

過去の妊娠において前置胎盤になったことのある人や、子宮筋腫などの子宮の手術を受けたことのある方も前置胎盤になりやすいという傾向があります。また、初産婦さんよりも経産婦さんのほうが、前置胎盤になる確率が高いといえます。

それはなぜ?

理由として挙げられるのは、子宮内膜の炎症

子宮の手術や妊娠および出産により、本来受精卵が着床すべき場所である箇所に炎症や損傷が起こります。これにより着床できる部位が減少してしまい、結果として子宮下部に着床してしまい、子宮口を塞いでしまうのです。

喫煙に関しては、このとおり。

・ニコチンにより血液の循環が悪化

・子宮の血流も悪化

・正常な位置に受精卵が着床しにくくなる

と、考えられています。

前置胎盤の診断時期

「胎盤が子宮口のほうにある」という事実は、妊娠中期頃からわかっちゃいます。

妊婦さんのおなかが大きくなるにつれて胎盤も少しずつ上がり、子宮口から離れていくこともあるため、妊娠後期(妊娠8ヶ月~)にならないと前置胎盤とはハッキリ確定しません

妊娠週別、前置胎盤と診断された後に、そのまま前置胎盤だった確率

・妊娠15~19週: 12% (88%は、【前置胎盤】ではなくなる)
・妊娠20~23週: 34%
・妊娠24~27週: 49%
・妊娠28~31週: 62%
・妊娠32~35週: 73%

(日本産婦人科学会、統計より)

 

妊娠中期頃(妊娠5ヶ月~7ヶ月)に前置胎盤が疑われても、のちのち平常に戻るケースが多いことがわかりますね。

医師から「前置胎盤の可能性がある」といわれても、妊娠週数によってはあまり神経質になりすぎなくてもよい

 

帝王切開での分娩

妊娠後期(8ヶ月〜)に入っても前置胎盤が治らない場合、多くは妊娠37週以降に帝王切開で出産を行います。

帝王切開を行う時期ですが、妊娠37週目から遅くとも38週目のはじめまでという場合がほとんどです。しかし、子宮が収縮を始めると出血が必ず起こるため、可能であれば37週目までに行うこともあります。

また、前置胎盤は分娩中に多量の出血が予想されるため、事前に自分の血を輸血用にストックしておく「自己血貯血」を行う場合もあります。

出血があまりに多くてなかなか止まらず、赤ちゃんや母体の命が危ないと判断された場合には、やむなく子宮の摘出を行うこともあります。

【前置胎盤と診断されても焦らない】

大量出血が心配される前置胎盤ですが、お医者さんの指示に従って対処を行えば、決して恐いものではありません!!

妊娠初期(~4ヶ月)であれば前置胎盤は自然と解消される可能性も高いですし、妊娠後期なら赤ちゃんの発育を見ながら帝王切開に切り替えることもできます。

必要以上に心配してしまうと、ストレスが溜まってしまいます。

そのストレスがおなかの赤ちゃんに悪影響をおよぼすこともあるので、ママが心を落ち着けて、穏やかな気持で妊娠生活を送れるよう努めましょうね。

 

【まとめ】

今回の記事はいかがでしたか?

リスクの高い妊娠出産の一つとされている前置胎盤。しかし、妊娠初期の診断はその後解消されることが多いので、慌てず焦らずゆっくり過ごしましょう。妊娠後期に前置胎盤と診断されても、お医者さんの話をよく聞いて、対処すれば大丈夫です。

ちなみに前置胎盤になる確率は、

全分娩の、0.5%です。

非常に低い確率ですが、事前に知識があればいざという時焦らず対処することができますからね。