みなさん、おはこんばんにちは! 今日も元気いっぱいMaringo Mamです。
妊婦のみなさま、便秘でお悩みではないですか?(突然)
妊婦さんの約8割が悩んでいるとも言われている、便秘。その中には、悲しい結末を迎えた妊婦さんもいるほどです。自分も苦しむかもしれないない病気、便秘。
今回は、本当は怖い便秘のお話です。「便秘」は「病気」ですよ。甘くみることなかれ、です。
便秘が原因! 妊婦の死亡事故
いきなり怖がらせたいわけではありませんが、こんな事例があります
イギリスの26歳妊婦デリッサ・パークさんが、陣痛を起こした数時間語に死亡したというショッキングな出来事があった。
《重度の便秘》を病院が見逃した末、胎児の脳に深刻な障害が残ってしまうという悲劇に見舞われた。
妊娠39週目に入り、出血し始めたデリッサさんは病院に搬送されたものの、デリッサさんもおなかの赤ちゃんも呼吸数が急速に低下した。
また腸内に詰まった大量の便により赤ちゃんが子宮口を通り抜けることができず、医師らは緊急帝王切開手術に切り替えたが、2リットルもの大量出血を引き起こしてしまった。
その後、母子は別の病院に運ばれたがデリッサさんは多臓器不全に陥り、その日の夜に死亡が確認された。
検視官は、デリッサさんは心臓から肺に血液を送る肺動脈に血栓がつまる「肺血栓症」によって死亡したと結論づけている。
しかし死因の主要因は便秘であり、デリッサさんが「巨大結腸症」であったことを産科病棟のスタッフが誰も知らなかったことが、妊娠をより危険なものにしてしまったと語っている。
便秘を甘くみると危険
特に女性は便秘がちな人が多いので、便秘は「病気」という認識が薄いのかもしれません。あなどるなかれ、便秘を放置すると出てくる様々な症状は以下のとおり。
1. 痔になりやすい
便秘になると、便が固まります。そのため排出するときに強くいきんでしまい、痔になりやすくなります。そして痔の手術は出産前にはできません! ですので、妊娠中はずっと耐えなければならないのです。
妊娠中いぼ痔だった方の話では、陣痛が来たときに、めちゃくちゃ痛いらしい。陣痛よりもいぼ痔のほうが痛かったという人も。おそろしや
2. 腹痛が起こる
便が詰まるとひどい腹痛が起きます。臨月ですと《危険な腹痛》と《陣痛》との区別がつきにくくなるという問題も起こります。
3. 肌が荒れる
お腹にたまった便は血液を汚します。それが全身を巡るため、肌荒れや血行不良のもとになります。
4. 体臭・口臭がきつくなる
お腹の中で腐敗した便はガスとなります。そして臭いオナラとなって体外に排出されますが、一部は口から臭い息となって出たり、血液中に取り込まれて体臭の原因に!
5. ストレスが溜まり、イライラしやすくなる
便秘による腹痛がストレスの原因になります。それだけでなく腸内で生成されるセロトニンという《精神安定の働きをする神経伝達物質》が減少して、余計にイライラしてしまいます。
赤ちゃんの健康まで脅かすママの便秘
妊娠中の便秘解消は単に自分だけの問題ではなく、生まれてくるあかちゃんの健康にも大きく関係してきます。
妊婦の便秘が原因となる、赤ちゃんへの副次的な害として2つ考えておきましょう
◉ 毒素の蓄積
妊娠をすると、体内に蓄積された有害物質はへその緒を通して、特に胎児の脳に影響を与えます。実際に出産後のへその緒を調べると様々な有害物質が検出されています。
有害物質とは、主に大気中のPM2.5や水道水に含まれるトリハロメタン、食品に含まれる水銀や残留農薬、不安な食品添加物など
これらの毒素を体内から排出するには、排便することが大切。つまり、便秘が続くことは胎児に非常に悪影響を及ぼす
◉ 腸内環境の悪化
おなかの中で無菌状態で守られている赤ちゃんは、出産時にママの産道に存在する細菌を口から取り込んで、《自分の腸内環境》を作っていきます。ママの産道に存在する細菌は、腸内細菌とバランスが近いのです。
赤ちゃんはママの腸内環境を土台として自分のものを形成していくわけですから、妊娠中にママの便秘が続いて腸内環境が最悪なら、出産後の赤ちゃんの健康にも影響があるというわけであります
そもそもなぜ妊婦は便秘しやすいのか?
妊婦の8割近くが悩まされると言われている便秘。なぜ妊婦さんは便秘になるのか、原因をみていきましょう。
1. 黄体ホルモンの分泌
妊娠中は女性ホルモンの一種である黄体ホルモンの分泌が増えます。
黄体ホルモンは子宮の収縮を抑える働きがあるのですが、その影響で《腸の周りにある筋肉》の運動機能まで低下させてしまいます。そうなると排泄物を肛門まで送り出す筋肉(平滑筋)が弱くなり、結果として便秘になりやすくなります。
2. 子宮が腸を圧迫
赤ちゃんが大きくなるにつれて、子宮が膨れて腸を圧迫します。圧迫されている部分の腸管が狭くなることで、当然便が詰まりやすくなります。
3. つわりで食事量と水分量が減る
つわりの影響で食事を思うように取れないと、食事から摂取できるはずの水分が取れていないことになります。同時に、お通じをよくしてくれる食物繊維も不足しがちになることも。
水分や食物繊維の不足が便を固くし、便秘をまねきます。
4. 運動不足
妊娠をすると、安静を心がけようとする傾向が強くなり運動不足になりがちに。
また身体を使わない状態が続くと、腹筋が弱くなり、腸のぜん動運動をうまく支えられず便秘しやすくなります。
(※ ぜん動運動・・・腸内の内容物(便)を肛門まで運ぶ動きのこと)
5. ストレス
妊娠中は普段と勝手が違い、なにかとストレスが溜まりやすくなります。
また、妊娠をすると黄体ホルモンがたくさん分泌されます。それにより、自律神経のバランスが崩れやすくなり、血流が悪くなることで腸の不調につながるのです。
便秘とおさらば! 妊婦さんの便秘解消法
便秘の恐ろしさ、妊婦さんが便秘になりやすいメカニズムを理解した上で便秘解消法をしっかり押さえておきましょう!
1. 腸内環境を整えよう!
まず腸の働きを良くするために、オススメする食べ物があります
どーせ、ヨーグルトとかでしょ??
その回答、50点! 正解は……
ヨーグルト+オリゴ糖の組み合わせです
ヨーグルトは乳酸菌。乳酸菌はご存知の通り、整腸作用がありますね。プラス、乳酸菌などの善玉菌を活性化させるオリゴ糖。この最強コンビが素晴らしい!
+オリゴ糖で、乳酸菌を増加。腸の働きが活発になり、排便が促されます
2. 食物繊維を摂ろう!
食物繊維には、便の排出を促す効果があります。これもご存知ですよね
2種類の食物繊維 「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」
スムーズな排便をするには、「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」を同時にとって腸内環境を整えたり、便をやわらかくする必要があるのです。
不溶性と水溶性の摂取比率は、だいたい2対1で摂るのがベスト!
不溶性食物繊維だけをたくさん摂ると、腸内で膨れてしまい、かえって排便しづらい状態になってしまうこともあるので注意が必要。腹痛の原因にもなります
不溶性食物繊維が多い食品
豆類、穀類、こんにゃく、野菜、きのこ類、精製されていない食品
水溶性食物繊維が多い食品
海藻類、フルーツ類、大麦、オクラや人参などの一部野菜
両方多く含む食品
納豆、ジャガイモ、ゴボウ
3. オリーブオイルを摂ろう!
オリーブオイルは、1週間以上蓄積してカチカチに硬くなってしまった便でも、もっちりと柔らかく排泄しやすい状態にしてくれます
スプーン1杯のオリーブオイルを料理に使う
あまり知られていませんが、オリーブオイルは紀元前から「自然の下剤」として使用されていました。なんと適量の油は腸の働きを活性化するのです!
イタリアでは子供の便秘予防に、ティースプーン1杯のオリーブオイルを飲ませているそうです。
オリーブオイルの選び方《重要》
オリーブオイルは、100%ピュアなエキストラバージンオリーブオイルを選ぶこと!
でも最近は、オリーブオイルの種類・メーカーが乱立していて一体どれを選んだらいいのか…
そうですね。見たことない輸入物のオリーブオイルが、信じられない特価で並んでいたりしますものね。だけどオリーブオイル選びのポイントはただ一つ!
エキストラバージンオリーブオイルは、IOC(国際オリーブ協会)基準を満たしたものを選ぼう!
詳しくはこちら→オリーブオイルの選び方(丸投げ御免!!)
4. 水分をとろう!
水分が十分とれていないと、便が固くなり便秘の原因になります。
妊娠中は、水分や栄養分を体にためこむ働きが強くなり、腸まで水分がまわりきらないこともあります! そんな時は…
ホットドリンクが優秀
体を内側から温めると、血行がよくなり内臓の働きを助けます。温かい飲み物で水分補給、これで便秘予防に二重にグッド。
ハーブティー、生姜湯、ほうじ茶、白湯など、カフェインレスのホットドリンクでこまめに水分補給をしよう
《ホットドリンクで水分補給 ベストな時間》
起床後、入浴前、就寝前のタイミングでとるようにすると、体の新陳代謝をサポートし便秘が解消します。
5. 家事を頑張ろう!
外を出歩く時間がない時には運動不足の解消として、家の掃除をがんばるのもひとつの手です!(Mamはよくやります)
特にぞうきん掛けはグッド
ぞうきん掛けは、腕や背筋のトレーニングになります。妊娠後期はおなかが大きくなり、腸が背中側に圧迫されることが多くなります。背筋を使うと、背中側から腸に適度な刺激を与えられます。
コツは、使う筋肉を意識しながら、なるべく大きな動作で、背筋を伸ばして行うこと 利き腕だけでなく、左右両方の手を使ってみましょう
まとめ
今回の記事はいかがでしたか?
便秘って放っておくと、自分だけでなく、赤ちゃんに影響がでたり、最悪死に至るケースもあります。
Maringo mamはおなかが大きくなりだしてから便秘気味でしたが、今回便秘について色々と考え始め、「早急に解消せねば!」と頑張っております。今の所、オリーブオイルが特に効果絶大! 毎日続けることが大切なので、赤ちゃんの為に取り組んでおります。
そして、便秘は恥ずかしいことではありません! なぜなら「病気」ですから。風邪ひくのとおんなじ。もし重度の便秘で悩んでいるならば、必ずお医者さんに相談しましょう。
もちろん、便秘予防作として今回紹介したメソッドもしっかり意識して下さい。
自分だけではなく、赤ちゃんにも悪影響を与えてしまう便秘。解決・予防をしっかりしましょうね。