みなさん、おはこんばんにちは! 今日も元気なMaringo Mamです!
今回は、妊婦さんなら一度は聞いたことがある【カンガルーケア】についてのお話です。
カンガルーケアは母乳育児にとても良い効果があると言われています。近頃は日本でも実施される産院が増えてきましたね。カンガルーケアは素晴らしい効果が多く期待される一方、実は危険性もあるのです。
今回は、カンガルーケアについてきっちり学んでいきましょっ!
【カンガルーケア】
カンガルーケア
分娩直後にママの胸の上で赤ちゃんを抱っこしたり、授乳させたり、触れ合ったりしながら、しばらくの間一緒に過ごすケア方法。
その姿がカンガルーの子育ての様子に似ていることから、カンガルーケアと呼ばれています。
このケア方法は、1979年に南米コロンビアで新生児ケアにあたっていた2人の小児科医によって始まりました。
当時コロンビアでは、経済危機のため十分な新生児医療が提供できず、保育器も不足していました。そこで、母子の愛着形成を図ることと、保育器の代わりにと緊急的な対処として行われたのがきっかけと言われています。
日本でもはじめは、新生児センターに入院中の赤ちゃんが面会に来たお母さんの裸の胸に抱っこされながら面会して、不安になりがちな新生児とお母さんとの絆を深めるための試みでした。
入院の必要のない健康な赤ちゃんにも、出産後すぐにお母さんに抱っこされることで、母子ともにさまざまな素晴らしい効果がでたことで、今日本中に広まっているのです。
【カンガルーケアと母乳育児のつながり】
ユニセフと世界保健機関(WHO)は、母乳育児を中心とした適切な新生児ケアを推進するため、全世界で『赤ちゃんにやさしい病院』を展開しています。
長期にわたって母乳育児に積極的に取り組み、認定審査に通過した施設を「赤ちゃんにやさしい病院」に認定しています。
日本国内では、ユニセフから認定審査業務を委嘱された「日本母乳の会」が、その審査(現地審査も含む)を行い、ユニセフへの認定申請を行っています。
現在、134カ国15000の病院が「赤ちゃんにやさしい病院」に認定されています。その認定施設では、「母乳育児を成功させるための10条」という取組みが行われています。
その中で、
・母親が出産後30分以内に母乳を飲ませられるように援助すること
・母親と赤ちゃんが産院でも同じ部屋で、24時間いつも一緒にいられること
という項目があります。
そのため、出産直後ママが赤ちゃんを胸に抱っこすることで、おっぱいの分泌量が増える《カンガルーケア》を実践する産院が増えてきました。
出産直後から常に母子が一緒にいて、いつでもおっぱいを飲ませることができるということが、母乳育児を成功させるポイントといわれています!
ちなみにアフリカのウガンダの子育ては常にママと赤ちゃんがべったりで、いつでもおっぱいを飲める環境。
そんな赤ちゃんたちはすごい成長を見せています。良かったら読んでね。
カンガルーケアの効果
世界中で【カンガルーケア】は行われています。カンガルーケアの効果は、一体どんなもんなのでしょうか??
【カンガルーケア】の効果
・肌に直接抱くことで、親としての自覚が目覚める
・産後の疲れが赤ちゃんを抱くことで癒される
・ママの正常細菌が赤ちゃんに移ることで、雑菌に対してバリア効果を得ることができる
・生まれたばかりの赤ちゃんが、お母さんの肌に密着することで、一定の体温を保てる
・お母さんのお腹にいた時のように、安心感を与えることができる
・赤ちゃんが安心することで、赤ちゃんの呼吸が安定する
・母乳の出が促され、ママは母乳育児に積極的になれる
・赤ちゃんは抱かれることで安心し、深い眠りにつくことができる
【カンガルーケア】が世界的に受け入れられる理由
残念ながら、多くのママは出産後思うように母乳が出始めません・・・
しかし、カンガルーケアをすることで、ママは母乳を促すためのホルモンが大量に分泌され、授乳から始まる母子の生活・赤ちゃんの人生はうまくまわりだします。
生まれてすぐにおっぱいを吸ってもらうことができる【カンガルーケア】が、世界中の多くの病院で実施されている理由はこれ。
【カンガルーケア】時間
病院や母子の状態によって、カンガルーケアの時間はまちまちになりますが・・・
通常分娩で大きな問題のない場合は、
約30分から、2時間程度行う
のが一般的となっています。
自宅でも続けよう【カンガルーケア】
カンガルーケアは、何も産院ばかりで行うものではありません! 継続してカンガルーケアを行うことで、より多くのメリットを得られます。
特に母乳育児を続けていくための高い効果が期待できます。母乳が安定し始める産後1か月までは積極的に続けていきましょう。
また、病院ではパパのカンガルーケアが行われていないところも多いです。
自宅では好きなだけ赤ちゃんを抱っこすることができますので、是非パパもカンガルーケアにチャレンジしてみては!?
父親としての自覚を高めたり、体温を直に感じることで赤ちゃんへの育児参加も積極的になれると思います。是非!!!!!!
だが、【危険性と注意点】もある。
カンガルーケアを行うとママのおっぱいが出やすくなります。そして赤ちゃんに対する愛情が湧き、母乳育児に積極的になれるケースが立証されています。
こう聞くと、もう
カンガルーケア、やるっきゃないっしょ!?
と思いますよね?
そうなんです。最近は産院などの医療機関もこの効果を期待して、カンガルーケアを実施する所も増えてきました。
しかしその一方で、【カンガルーケアによる危険性】が問題視されていることがあります。これはこれで、しっかり知っておいてくださいね。
赤ちゃんが《上手く呼吸できない》ケース
日本では、ママが分娩台の上に仰向けで水平に寝たままの状態、そして赤ちゃんをうつぶせで抱っこするという形でカンガルーケアをします。
そのことによって赤ちゃんが上手く呼吸できない状態が続き、酸素不足でぐったりしてしまうという問題があります。
中には赤ちゃんが死亡したり、助かっても脳に重大な障害が残るという事例もありました。
ちなみに海外では、ママが上半身を起こした形でやることが多いようですね。
出典:baby center
赤ちゃんの《体温が下がる》ケース
寒い分娩室では、カンガルーケアの目的である赤ちゃんの体を温めるということが十分にできないケースもあります。
赤ちゃんの体温が下がってしまい、危ない状態になることもあるとかないとか・・・
赤ちゃんが《転落する》ケース
ベッドに寝た状態で赤ちゃんを抱くため、左右両サイドに落下する危険があります。
病院などでカンガルーケアを行う場合には、きちんと看護師さんのサポートがある上で行いましょう。
また、退院後家に帰ってカンガルーケアを行う場合でも、家の人などサポートしてくれる人がいる時に行うようにしましょう。
出産直後のカンガルーケアは、リスクも理解した上で、ママ・パパの意志で行うかどうか判断することが大切です。心配な方は病院とよく相談してくださいね。
【カンガルーケアのガイドライン】 要確認!!
カンガルーケアは紹介したのような危険性もあることから、近年では症例再発防止のために各産院等でガイドラインが設けられています。
妊婦さんへの説明が、事前に行われる病院も増えてきています。
《例えば》
抱き方・・・新生児の頭が左胸にくるように縦抱きにする
などなど、細かい具体的な改善が続けられています。
産院でのカンガルーケアの実績や、ガイドラインについて不明な点があれば、お医者さんや助産師さんから事前にしっかり話を聞くことが大切! 安心して任せられるか判断するようにしましょうね。
【まとめ】
今回の記事はいかがでしたか?
カンガルーケアには素晴らしい効果もありますが、気をつけなければならないことがありましたね!
Maringo Mamもカンガルーケアをしたいので、これから産院のお医者さんとどんな体勢で行うのか、などをしっかり確認しながら進めていきたいと思います。
予備知識があるということは大切なことです。お医者さんと一緒に素晴らしいお産を迎えられるよう、頑張りたいです!
待っててね! おなかの赤ちゃん^_^