Maringo mam のハッピー胎教 & 育児メソッド

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【そこの妊婦さん、ビタミンAの摂りすぎに注意! 「なんで?」からの上手な付き合い方】

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みなさん、おはこんばんにちは! 今日も元気、Maringo Mamです。

妊婦には気をつけるべき栄養素がたくさんありますよねー。その中でも特に気をつけた方が良いのが【ビタミンA】! ビタミンAは摂りすぎてもダメだし、不足してもダメ。妊婦にとっては、くせ者的な栄養素。

そこで今回は、この【ビタミンA】との付き合い方をお勉強しましょう!!

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ビタミンAはどんな成分?

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ビタミンAは大きく分けると、『レチノール』『βカロテン』の2種類になります。

《レチノール》

レバーやうなぎなど動物性食品に多く含まれており、一般的にビタミンAというと、このレチノールのことを指します。

《βカロテンとは?》

緑黄色野菜に多く含まれる黄色、橙色、赤色などの色素成分。体内でビタミンAと同じ働きをする物質に変換されます

 【ビタミンA】の働きを知ろう

ビタミンAには、皮膚やのど、鼻、肺、気管支などを覆う粘膜を健康に保つ働きがあります。皮膚や粘膜には、体内にウイルスや細菌が侵入するのを防ぐバリアとしての役割があります。

つまり、ビタミンAをしっかり摂ることにより免疫機能の維持に役立ちます

よく風邪の時はビタミンを摂ると良いと言われますものねー。

妊婦はビタミンAを摂りすぎると良くない

ビタミンAの優秀な働きを知ると、「たくさん摂らなきゃー」ってなりそう。ですが、妊婦は摂取量に気をつける必要アリ!

レチノールは体内に蓄積されやすい

主に動物性食品に多く含まれるレチノール。レチノールは溶けづらい成分で、体内で分解されにくく、肝臓や脂肪組織に蓄積されていきます。

摂りすぎると過剰症になる危険性も。

レチノールの過剰摂取 妊婦に与える影響は…

妊婦が連日のようにレチノールを摂りすぎると・・・

赤ちゃんに耳の形態異常などの先天異常が起こる可能性がある。

特に妊娠3ヶ月までは、器官形成期と呼ばれます。この時期は催奇形因子(胎児に奇形を起こさせる因子)の影響を受けやすく、形態異常を引き起こしやすいので注意が必要

妊婦だけではない! レチノールの過剰摂取の弊害

妊婦でない普通の人もビタミンA(レチノール)の摂りすぎはNG。

過剰に摂取することにより、頭蓋内圧が高くなって脳が圧迫されます。すると…

・頭痛
・吐き気
・嘔吐
・めまい
・目のかすみ

などの症状が現れることがあります。

 …にも関わらず、長期間の過剰摂取をつづけると

・全身の関節や骨の痛み
・皮膚の乾燥
・脱毛
・食欲不振
・体重の低下
・肝障害

といったように、症状が重症化することもあるのです。

1日の摂取量 適量は?

ビタミンA(レチノール)の過剰摂取は気をつけなければならないのがわかりましたね。要するに、【1日の摂取量をしっかりと把握しておく】ことが大切!

 

《1日に摂取したいビタミンAの摂取量》

【18歳~29歳の妊婦】

・妊娠初期(2ヶ月〜4ヶ月まで)・・・650μgRE
・妊娠中期(4ヶ月〜7ヶ月まで)・・・650μgRE
・妊娠後期(8ヶ月〜出産まで) ・・・730μgRE

 

【30歳~49歳の妊婦】

・妊娠初期(2ヶ月〜4ヶ月まで)・・・700μgRE
・妊娠中期(4ヶ月〜7ヶ月まで)・・・700μgRE
・妊娠後期(8ヶ月〜出産まで) ・・・780μgRE

厚生労働省発表、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」より

 

また1日の摂取量が2700μgREを連日超え続けると、過剰症のリスクが発生します。

妊婦さんは、この摂取量を超えないように十分な注意が必要です!

【ビタミンA】 上手に付き合おう

【ビタミンA(レチノール)】が多く含まれる食材

(※ 100gあたり)
・鶏レバー(生)…14,000μgRAE
・豚レバー(生)…13,000μgRAE
・牛レバー(生)…1,100μgRAE
・やつめうなぎ(生)…8,200μgRAE
・ほたるいか(ゆで)…1,900μgRAE
・うなぎ(かば焼き)…1,500μgRAE
・銀だら(生)…1,100μgRAE
・あなご(生)…500μgRAE
・卵黄(生)…470μgRAE
・有塩バター …500μgRAE
・プロセスチーズ …240μgRAE
・牛乳…38μgRAE

やはり、レバーやうなぎはレチノールがたくさん含まれているのがわかります。

 

(あわわ… ビタミンAはなるべく避けないと…)

ちょっと待って! 妊娠中のビタミンA不足もまた、赤ちゃんの発育不全を招き先天異常を引き起こすリスクを高めてしまいます。

じゃあ、一体どうすればいいの〜〜!?

ビタミンAとはうまく付き合いましょう! もう一つの方の【ビタミンA】をお忘れじゃありません?

ビタミンAは【βカロテン】で摂取しよう

最初の章《ビタミンAはどんな成分?》で説明した、「じゃない方」のビタミンAである【βカロテン】

βカロテンなら、体に必要な量しかビタミンAに変換されないので、過剰症の心配はありません。ちなみに、【βカロテン含有量600μg以上含む野菜(100gあたり)を、緑黄色野菜といいます。

ビタミンA不足にならないために、なるべく【βカロテン】でビタミンAを摂取するようにしましょう。

βカロテンを多く含む緑黄野菜

・モロヘイヤ
・にんじん
・小松菜
・春菊
・ほうれん草
・西洋かぼちゃ
・チンゲン菜

これらの緑黄野菜を積極的に摂って、ビタミンAと上手に付き合いましょう!

まとめ

今回の記事はいかがでしたか?

摂りすぎても、不足してもダメなビタミンA。なかなか難しく感じてしまいがちですが、知識があるのと無いのとでは全然違います。緑黄野菜を積極的に摂って、たまに食べるうなぎやレバーを楽しみましょうね!(好きな人は)

 

 

(おまけ)

2000年11月『五訂日本食品標準成文表』で「カロチン」→「カロテン」に改訂されました。ドイツ語読みに近い Carotine 「カロチン」が英語読みに近い Carotene 「カロテン」になったらしいですぞ。

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